『テレスコープシステムの臨床』~ドイツ最先端義歯テレスコープシステムの基礎を学ぶ~開催されました②

レポート/ Weber Dental Labor Gmbh 歯科技工士 石川太一

2017年1月15日に行われましたIPSGセミナー、「テレスコープシステムの臨床」の午後の部をレポートさせていただきます。

午前の部はこちらから

『テレスコープシステムの臨床』レポート〜その1〜

まず初めに、IPSG代表 稲葉繁先生より、コーヌステレスコープの制作に関する動画を見ながら、重要な機材や制作手順をピンポイントで解説していただきました。

機材などの進化はありますが、大まかな製作法は30年前と変わりありません。

稲葉繁先生がその当時、これ程完成度の高い技術を開発されたことに大変驚きました。



次に、IPSG副会長の岩田光司先生より、レジリエンツテレスコープとリーゲルテレスコープに関する基本的要件を、実際の臨床症例を例に見ながら説明していただきました。

多数歯欠損の義歯治療において、多くの口腔内の機能を満たすと同時に改善することができるテレスコープシステムのすばらしさを実感することができました。



その他にも、フェイスボウトランスファーや、ウィリス法を用いた顔面の計測法、義歯が機能しているか確認するための顎機能計測機などについても、詳しく説明してくださいました。


リーゲルテレスコープにおいては、ロック機能を加えることのできるCSPアタッチメントを用いた症例もありました。


岩田光司先生の臨床症例では、治療後に患者様にグミなどを食べていただいて感想を伺うという動画がしばしば登場します。

その様子を拝見する度に、患者様が充分満足されていることが伝わってきます。

次に、日本の高齢化率に触れ、それに伴い誤嚥性肺炎を引き起こすカンジダ菌対策として、よく噛み硬い食べ物を食べ続けることが重要であり、そのためには、IPSGで学んでいる摂食嚥下改善などの口腔機能の抜本的な改善は不可欠であるとのことでした。


最後に、臨床症例を参考にした、より具体的なテレスコープの製作手順や禁忌事項、チェアサイドワークとラボワーク各々の注意点など、非常にわかりやすいスライドで説明していただきました。



レジリエンツテレスコープにおいては、総義歯製作時に行われる上下顎同時印象法についても触れられました。


IPSGで学ぶことができる様々なテクニックは、単独で使用するだけでなく、多くの局面において重複して実行することができる点において、非常に効率的であると感じました。

今後に行われる予定である、パーシャルデンチャーテレスコープシステムの理論と実践や、総義歯実習などが大変楽しみに思えると同時に、このような広範囲に及ぶ知識を会得するにはもっともっと精進しなければいけないと強く感じました。

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