設備と機材Equipment
ドイツの入れ歯を専門とする、Weber dental laborの設備や機材のご紹介をさせていただきたいと思います。
優れたデザイン性と高機能を備えたプロフェッショナルな技工テーブル
ドイツ KaVo dental systems 社のMaster space
KaVo社星形のMaster spaceは日本初輸入。
歯科技工士が隣り合っていても、お互いの仕事に集中できるような配置になっています。
一台200キロもある技工机の中には、効率よく安全に仕事ができるような沢山の仕組みが隠されています。
バキュームが強く、削った金属やレジンなどの粉を技工士が吸い込まないようになど、体にもやさしい机になっています。
また、Goldなどの金属もバキュームから回収されるため、無駄がありません。
そして、どっしりとしたKaVoのエンジン。
新たなテクノロジーにより、20%発熱を減少させることに成功したそうです。
KaVoハンドピースは長時間使用し、高い負荷をかけた場合でも快適に仕事をすることができます。
また、トルクが変えられて、弱い回転数でも力をかけずに削ることができます。
技工士が快適に仕事をしていただき、最大限の技術を発揮してもらうための技工デスクになっています。
照明もスッキリとしたデザインなので、デスク周りも広く使えます。
KaVoのMaster space、シンクの色、椅子の色はワインレッド。
DJ 沖野修也さんが描かれた絵も飾ってあります。
Weber Dental Laborの主役は歯科技工士。
快適にストレスなく、患者様の笑顔のために、良いお仕事をしていただきたいと思っています。
素敵な環境でお仕事をしていただくということは、質の高い技工物が生まれると信じています。
この2台の机は、将来CAD/CAMそして、コバルトクロムを加工する、放電加工機が導入できるスペースとなっています。
こちらは、入れ歯を作るために必要な様々な機材。
一番奥のお部屋が鋳造ルーム。そしてコンプレッサーなどが置いてあります。
歯科医院や歯科技工所専門の設計士の方にお願いしたので、空調の調整や床の素材なども色々アドバイスをいただきました。
設備機材は、父がおすすめするドイツの会社
Wasserman、Renfert社の機材を取り入れました。
道具が良いお仕事をサポートしてくれます。
Wassermanのレーズは、義歯やレジン床の研磨等に使いますが、バキュームが非常にしっかりとしているのが特徴です。
ライトも明るく、二段階で回転の早さも調整できます。
引き出しがついていることで、研磨剤をしまうことができたり、汚れやすい器械ですが掃除がしやすいように工夫されているのもドイツの器械ならではかと思います。
もちろん、研磨の精度は非常に高いものです。
同じくWassermanの流蝋槽。
蓋を開けて模型を入れ、スイッチを押すと自動で蝋を溶かすことができます。
流し漏れがないように、手動でもお湯をかけることができるのでしっかりと流すことができます。
技工士の大変な作業を変わって行ってくれる優れた道具です。
Renfertの真空練和器
ドイツでは、アルジネートも石膏もすべて器械練和で行います。
使う材料によって、細かく設定することができます。
まず、この器械で練和すると模型に気泡が入ることがありません。
そして、同じくRenfertのバイブレーター。
振動が下の台に響きません。
稲葉歯科医院でも、KaVo EWLが当時発売した同じタイプのバイブレーターを17年使っていますが、一度も壊れたことがありません。
また、バイブレーターは石膏で汚れやすい場所ですが、ここを綺麗に保つことが質の高い仕事を行うための目安となると思います。
Renfertのトリマーがまた、素晴らしいのです。
ダイヤモンドの刃が、模型を押し付けなくともあっという間に削ってしまいます。
石膏が飛びやすい器械のひとつでもありますが、ほとんど汚れる事なく削ることができるのも特徴です。
当技工所の必須アイテム『イボカップシステム』
イボカップシステムは、3トンの圧力に耐えるフラスコと6気圧の圧力でレジンを補うことが出来る方法で、重合収縮を補正しながら精度の良い総義歯を作ることが可能な方法です。
イボカップシステムで製作された総義歯は強度が高く、透明感にも優れ、重合精度が高く、長い使用にも変質しない優れた方法です。
精度の高さには、毎回驚かされます。
また、コーヌスクローネ製作におけるマストアイテム。
軸面研磨機、KaVo EWL 社から発売されていた、K9横型研磨機があります。
手による研磨ではなく、器械研磨を行うことで、精度が格段に上がります。
ドイツのラボでは必ず見かける、横型研磨機やコナトアはWeber dental laborにおいても、これから活躍することでしょう。