『テレスコープシステムの臨床』~ドイツ最先端義歯テレスコープシステムの基礎を学ぶ~開催されました①

レポート/ Weber Dental Labor Gmbh 歯科技工士 小泉詩織

2017年1月15日に新年初の研修会『テレスコープシステムの臨床』が開催されましたので、ご報告させて頂きます。

当日は大寒波が到来しており各地大雪なところ、今回も多くの歯科医師ならびに歯科技工の先生方にお集まり頂きまして、本当にありがとうございました。

本年もよろしくお願い申し上げます。


今日、日本ではテレスコープクラウンといえばコーヌステレスコープと思われる先生方が多いかと思います。

しかし、他にも種類があり欠損に応じて適材適所にテレスコープクラウンを使い分けるのがテレスコープシステムです。

稲葉繁先生が午前中にそのテレスコープシステムの基礎についてお話しされました。

まず、テレスコープシステムの歴史についてお話しされました。


テレスコープシステムは歴史が長く、開発されてから130年もあります。

日本には1980年にコーヌステレスコープのみが導入されましたが、本場ドイツの方法とはかけ離れた方法だったために、本来の機能を発揮できず次第に数を減らしてくという結果になりました。

しかし、本来テレスコープとは口腔内で長期的に機能することを説明されていました。

その理由として、ドイツの国民性や国のシステムに関係があると紹介されていました。

ドイツは質実剛健の国であり、合理性を求め丈夫で長持ちするものを好むそうです。そして、とてもきれい好きでもあります。
テレスコープクラウンは可撤式なので、掃除も用意にできます。

教育ではマイスター制度、保険制度では自費にすることでクオリティを守っています。

それらがテレスコープシステムに生かされています。

テレスコープシステムで重要なことの一つに、歯の固定効果について説明されました。


多くの歯を連結し、咬合平面や歯軸を整え1歯1歯均等に咬合力が加わることにより、歯の延命を図ることができるからです。

その例として30年以上の長期症例を紹介されていました。



この義歯は、上顎がポーセレンを用いたリーゲルテレスコープ、下顎はコバルトクロムモリブデンチタンを用いたコーヌステレスコープです。

15年経過時には上顎左側3が歯根破折を起こしたそうですが、修理をして今でもご使用になられています。

一本失ってしまったとしても作り替えるのではなく、修理をして長く機能することも、テレスコープの利点です。

さらに本場ドイツの正統派の方法で現在まで治療されてきた稲葉繁先生が、昨年末に開催された学術大会でより多くの長期症例を発表してくださいました。

よろしければ同ホームページに学術大会の様子が掲載されていますので、ぜひご覧になってみてください。

そして冒頭でもご紹介しましたが、テレスコープシステムはコーヌスクラウンだけでなく他に様々な種類がありますが、それらの特徴など一つ一つ丁寧に詳しく説明をしてくださいました。

名称のみご紹介させて頂きます。
・シリンダ型テレスコープ
・コーヌステレスコープ
・レジリエンツテレスコープ
・リーゲルテレスコープ
・アンカーバンドテレスコープ

ここには書ききれない説明をたくさんしていただきました。

初めて来た先生方は、きっと驚かれたと思います。

私自身、ちょうど一年前のこの講習会から勉強し始めました。

テレスコープの歴史、種類はどれも学生時代には習わないことばかりで、刺激的な研修会だったのをよく覚えています。

午前の部はここまでです。
午後は、引き続き稲葉先生と臨床ケースをIPSG副会長の岩田光司先生にお話しいただきます。

▼レポート②はこちら
http://www.ipsg.ne.jp/20170110telescope-report2/

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