片側リーゲルテレスコープの魅力について

こんにちは。

Weber dental labor 稲葉由里子です。

ドイツで開発されたリーゲルテレスコープ。

今回は片側リーゲルテレスコープの魅力についてお伝えしたいと思います。

片側遊離端はこれまでパーシャルデンチャーでは頻度が高いにも関わらず、その解決法が少なく、悩まされる症例でした。

近年インプラントが使われる様になると、水を得た魚の様に片側遊離端に多用される様になりました。
しかし、すべての症例にインプラントを適用する訳にもいかないということは、先生方もご存知の通りです。

そのような場合はリーゲルテレスコープを使用する事により解決する事ができます。

例えば、第1小臼歯、第2、第2大臼歯の3歯欠損の場合に義歯の最遠端の沈み込みは咬合時に0.35ミリ(350ミクロン)程度の沈み込みがあると、元エアランゲン大学のM.Hofmann教授は述べています。(テレスコープシステムで治療した場合の沈み込みです)

クラスプ義歯は傾斜移動をするため、支台歯を揺らしてしまいますが、リーゲルテレスコープは、沈み込みに対して、歯体移動をするため連結した2本の支台歯を守る事ができ、ほとんど揺らさない構造となっています。

遠心にSchroeder geschiebeというアタッチメントをつける事により遠心の沈み込みを防止する事ができるため、ドイツでは盛んに行われている技術です。

実際に患者様の感想をお聞きすると、取り外しができるブリッジを入れている感覚とおっしゃいます。

左右対称に噛む事ができる喜びを取り戻す事ができるため、顔の筋肉の変化に驚かされます。頬には赤みが差し、口角が上がり笑顔を取り戻すことができます。

実際に患者様から頂いたコメントもお伝え致します。

(装着して1ヶ月後の感想です。)
ゆりこ先生

私のリーゲルちゃん、ホントにホントにすばらしい!日に日に体の一部としてがんばってくれてます。先生、本当にありがとうございます。

治療してくださったことだけでなくて、先生が歯医者さんでいてくださってホントによかった。

〜中略〜

そして、肝心の(笑)、私の義歯リーゲルちゃん(リーゲルテレスコープ、 下の前歯は治療の必要等はなかったのでそれらを内冠でつなげ、支えにして、取り外しのできるブリッジのようにして、下全体の義歯を作っているかんじです。)
今1カ月と少しなのですが、日々体に馴染んできています。びっくりするくらいに。

最初の10日程は、違和感はあるけど痛みや噛めない等はほぼなく(初日からいきなり牛スジカレー食べました)、むしろブリッジの時より、全体的に噛めているかんじで、日々着実に美味しく食べれるようになってきてます 。
これからどんどん自分の体の一部になっていくのが楽しみです!

全文はこちらです(^_^)

びっくりするぐらい日々体に馴染んできています。

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当技工所顧問の稲葉繁先生の症例では、片側リーゲルテレスコープで30年経過症例をいくつも持っています。

私は歯科医師となり17年になりますが、その間沢山の片側リーゲルテレスコープを経験しましたが、すべて患者様の口腔内で機能していることから、大変優れた技術であると、改めて感激しています。

ぜひ、この素晴らしい技術を患者様に広めたいと思い、先生方にご紹介させていただきました。

注意点は、2本の支台歯は生活歯であり連結することです。

万が一、最後方歯が失活歯の場合は、もう1本支台歯を増やすこと。

そして失活歯はメタルでコーピングしてその上にシュレーダーゲシーベを乗せます。

実際の症例において、こちらからアドバイスさせていただくこともできますので遠慮なくご連絡いただきたいと思います♪

 

 

 

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