トーションバーについて

こんにちは。

Weber dental labor 稲葉由里子です。

先日、コーヌスっぽい、テレスコープを使っている患者様が来院されました。

支台歯は、右上6.7にクラスプ、左上3にコーヌスっぽい二重冠です。

この義歯、なんと20年も快適に使う事ができたとか。

素晴らしいですね!

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最近、冠が取れる事が多くなり、同じドイツの方法で治してもらいたいということでした。

なぜ、20年間も使える事ができたのか考えてみました。

それは、バーの設計にあると思います。

後パラタルバーにより、安定したバランスを保っていたのです。

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私がご提案させていただいたのは、失活歯が多かったため、上顎すべての支台歯を利用したリーゲルテレスコープです。

下顎前歯の隙間も気になさっていたので、セラミック治療にしましょうということになりました。

患者様は後パラタルバーに慣れていらっしゃり、ご希望もあったので、久しぶりにトーションバーで治療をさせていただこうと思います。

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トーションバーの写真が見当たらなかったので、白黒ですみません。

バーの設計は歯を守るために、非常に大切なものですが、大学でその設計について教えられていないことがほとんどです。

トーションバーはこのように、ねじれた形をしていて、右側で噛む力をバーで吸収し、左側に伝えないような形になっています。

アディダスの靴の底にトーションシステムというのがあります。

これは、歩いた時の衝撃をトーションシステムのねじれた形で吸収して前足と後ろ足に伝わらないようして負担を軽減するようなクッションです。

それと同じような考えがトーションバーです。

バーが後ろにあるので、患者様の違和感を心配される先生も多いと思いますが、実は、前方や中央にバーを渡す方が、患者様違和感があるのです。

試しに、舌をアーライン近く迄持って行くのはかなり大変。

口蓋にピッタリと合ったトーションバーは、患者様の口の中と一体化します。

患者様の支台歯の状態によっては、シュパルテよりも相性が良い場合もありますので、ぜひご相談ください。

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