SAE DENTAL VERTRIEBS GMBH〜テレスコープシステム〜

Weber dental labor 稲葉由里子です♪

先週から1週間、ベルリンに会社がある、放電加工機の会社SAEを見学するするためにドイツを訪れました。

SAE DENTAL VERTRIEBS GMBH

ぜひ、こちらの会社のサイト覗いてみてください。
放電加工によるテレスコープ製作は、今ドイツではトレンドです。

300名の従業員のうち、8割が歯科技工士。
そして社長もマイスターという素晴らしい会社です。

Tuebingen大学Weber教授が、Weber dental labor を開設するにあたり、この技術をぜひ取り入れるべきだと強く薦められたことがきっかけで、私もこの技術に深く興味を抱くようになりました。

Ruebelling & Klar Dental laborに到着!!

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今回、ハンブルグでラボを開業されている、マイスター大川友成さんのラボも訪問させていただき、大変貴重な体験をさせていただきました。

Organ Dental technology

その大川さんが、お忙しい中、一緒にベルリンに同行、ドイツ語の通訳をしてくださいました。

European Prosthodontic Association・ヨーロッパ補綴学会ですでにお会いした、アンドレアスがラボを案内してくださる予定です♪

ワクワク感が募ります!

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あまりの規模の大きさにまずビックリ。

スタッフが300名ほどいるとおっしゃっていましたが、人数が増え、現在4階だての新しいラボを建設中だそうです。

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各部門ごとに別れていて、責任を持って黙々とお仕事されています。

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こんな感じで、300人!!

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日本で手に入りにくくなってしまったコーヌス鉗子。

「見本があれば、取り寄せておくよ。」

と大川さん。

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本当に??

助かります〜!!

どのタイプがよいか色々試しているところです。

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尖端が取り外しができる、こんなタイプのコーヌス鉗子もありました。

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テレスコープのケースが、世界中から送られてきます。

今迄に、5.000個以上のテレスコープシステムを放電加工の技術で製作した実績があります。

こちらは、片側遊離端のリーゲルテレスコープ。

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4番と5番の間にフリクションピンも付与されていました。

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爪が弱い方などには、こんなスパチュラを使うといいよ。

リーゲルレバーの形も、いくつかサイズがあります。

小さくて頼りないように感じていましたが、それはコバルトだから大丈夫。

リーゲルレバーのトラブルは今迄ほとんどないそうです。

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日本にも同じ様なスパチュラありそうだから探してみようっと。

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もちろん、支台歯はフルクラウンタイプも対応可。

そちらの方が、安全だともおっしゃっていました。

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こちらは、既製のアタッチメント。

SAEのカタログを事前に見た時は、ずいぶん沢山のアタッチメントがあるんだな・・・

と思いましたが、実際に訪れてみると、非常にシンプルでした。

シュベンクリーゲル(旋回リーゲル)にシュレーダーゲシーベ、フリクションピン。

そしてこの既製アタッチメントぐらいです。

あまり、複雑に沢山作ってしまうと、統一できなくなってしまうからとおっしゃっていました。

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イボベースが4台フル稼働って凄くないですか?

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金属床もこの通り、機械でミリングされています。

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彼がアンドレアス。

SAEは独自の埋没材も開発しているのですが、ここは保管庫。

14度で保管され、実際に使う時は18.5度でコントロールされていました。

人によって、膨張率が変わったりするのではなく、誰が使っても同じ状態ということが大切です。

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CAD/CAMコーナーは、技工机でギュウギュウ。

需要が沢山あるのですね。

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こちらは、マウスガードを制作中。

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そして、テレスコープの内冠もCAD/CAMで作ります。

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着脱方向は、臼歯にある棒のようなのを目安にして決めているのだとか。

内冠のところにポチッとあるのは何かな。

と思ったら、取り込み印象をした時に、内冠を戻す際、沈み込まないような目安だそうです。

オクルーザルコアとダブルで使っているのだと思います。

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オクルーザルコアと、個人トレー

これにポチっとついているのがピッタリ合えば位置関係が大丈夫だということです。

コーヌスにおいては、この点がとても重要なので、必ず守ってもらいたいポイントです。

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オクルーザルコアにきちんとくっついているかどうか、こうして穴を開けて確認するのだそうです。

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こちらは、あらゆる機械の修理室。

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内冠、外冠の適合もバッチリ。

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様々なタイプのテレスコープをひとつひとつ丁寧に説明してくださいました。

大川さんの通訳すごい。

瞬間的にドイツ語から日本語に変えてしまいます・・・

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インプラントの上部構造にリーゲルテレスコープ。

コチラの部門を説明してくださった技工士は、SAE設立当初からのスタッフで、放電加工技術による製作方法の開発から携わっています。

「アメリカでは、インプラントの上部構造は固定式だけれども、ドイツでは、可撤性なんですよ。」

って教えて頂きました。

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ミリングマシーンも3種類ぐらい揃えていましたよ(^_<)-☆

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コバルトクロムの魅力は、金属が薄くとも、頑丈だということです。

このケースにおいては、リンガルバーがないとゴールドやチタンではたわんでしまいます。

コバルトクロムならではの、舌感は非常に魅力的に見えました。

そして、内冠と外冠の合着についてなのですが、別々に合着するのではなく、最後にすべて一緒にセットしないと、狂ってしまうとお話をされました。

コーヌスクローネのセットを、日本では別々に行う事があると聞きましたが、内冠を印象した模型上で外冠を製作すると、石膏の膨張などでゼロフィッティング、精密に作る事はまず不可能だと思います。

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こちらは、歯科医院とラボとのやり取りを、ドクターに教えて上げるツール。

この他にも、次に何をやるか、ドクターがわかりやすいように、一つ一つのステップが確認できるような、カタログも用意されていました。

あっ。

これ、私が作ろうと思っていたカタログだ。

少し真似て作ってみよう。

などなど、頭の中に沢山のアイデアが湧きました。

これも、大川さんの完璧な通訳のおかげ。

次のステップはいよいよ放電加工です!!

SAE DENTAL VERTRIEBS GMBH〜放電加工技術〜に続きます♪

 

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