片側リーゲルテレスコープの印象の採り方
こんにちは。
Weber dental labor 稲葉由里子です。
片側リーゲルテレスコープの内冠の試適、そして外冠の印象方法についてお伝えしたいと思います。
4.5番の生活歯を麻酔下で形成し、内冠の印象。フェイスボートランスファーとバイトを頂き、次のステップは、こちらの3点セットをラボから送らせて頂きます。
内冠、オクルーザルコア、個人トレーです。
まず、口腔内で内冠を試適します。
問題が無いようでしたら、赤いオクルーザルコアを試適します。
試適の際、ラボで製作した内冠の位置関係は、患者様の口腔内の位置関係と正確に再現できていなければ、外冠製作の位置関係が合わなくなってしまいます。
その時、大変重要な事はオクルーザルコアの使用です。
これは最終的にリーゲルテレスコープが出来上がった時に、位置関係が正しく再現されているかどうかの確認となります。
模型上の最終義歯と実際の口腔内が、同じ関係になるために重要なものです。
オクルーザルコアが正しい位置であることを確認した後、さらに、ネオダイン・インプレッションペーストでウォッシュします。
量はほんのわずかで構いません。
これで、カチッと固まり、位置関係を正確にラボに伝える事ができます。
そして、内冠、オクルーザルコアの取り込み印象を行います。
用意させていただいた、個人トレーの試適を行った後、シリコン印象の接着剤を塗り、レギュラータイプの印象材でピックアップ印象です。
柄はついていませんが、その理由は柄がついているとねじれて印象を取り出してしまう可能性を防ぐためと、柄がジャマをして、口元が緊張してしまう場合があるからです。
外す時は、小帯部分にエアーを入れて、左右均等に持ち上げていただくイメージが良いと思います。
シリコンで、弾力もあるため、必ず外れますので焦らずに、患者様にはゆっくりお鼻で呼吸していただくようにしましょう。
印象が採れたら、石膏はラボで注がせていただきますので、バイトと共に送って頂けたらと思います。
バイトの採り方については、こちらをご覧下さい。
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