上顎総義歯、下顎レジリエンツテレスコープの症例の精密印象の採り方について
こんにちは。
Weber dental labor 稲葉由里子です♪
今日は、上顎総義歯、下顎レジリエンツテレスコープの症例の精密印象の採り方についてお伝えしたいと思います。
先日、上顎をアキュートレーで印象し、下顎は3本シリコン印象を行いました。
上下顎、個人トレーを製作、下顎は内冠の試適も行い、これから精密印象です。
ラボから送られて来たのは、こちら♪
3本の内冠の適合を確認します。
オクルーザルコアは、支台歯の位置関係を記録するために非常に重要なアイテムです。
私がバイトを採りやすいようにと、バイト用のフレームも用意していただきました(^_^)
今回一緒にお仕事させていただいたのは、前回に引き続き田島デンタルラボラトリーの田島慶二さん(^_<)-☆
上顎の総義歯には、ネジがついていて、フェイスボートランスファーができる状態に用意してあります。
上下同時に印象することもできましたが、下顎に内冠があったので、今回は別々に印象を行いました。
さて、いよいよ印象です☆
オクルーザルコアをユージノールペーストで固定。
その上からガンタイプのシリコン印象材でオクルーザルコア、内冠の取り込み印象を行います。
こんな感じです。
トレーが、すでに良く適合していたので、印象材が流れていないところがありますが、全然問題ありません。
トレー試適の状態で、とても良く吸着していました。
上顎はこちら。
印象材を流しすぎないように注意が必要です。
大切なのは、辺縁の印象を確実に採る事。
田島さんに作って頂いたトレーは、チェアサイドの操作が非常にスムーズに進めるように、細部にわたりチェックが行われていたと思います。
フェイスボートランスファーも同時にすることができる。
稲葉繁先生が、上下顎同時印象に用いているアイデアです。
バイトは、内冠を試適後バイトトレーを適合させ、上顎のトレーにユージノールペーストで中心位で記録しました。
患者様は、40代男性。
以前装着していた義歯は、保険で製作した部分入れ歯。
ご相談時、食事ができない、発音が難しいとのことで大変困っていらっしゃいました。
大切な事は、この時点である程度患者様の主訴を取り除いて差し上げる事だと思います。
すぐに仮義歯の印象を行い、抜歯後も安心して生活ができ、審美的にも快適に過ごせる状態にして差し上げなくてはいけません。
精神的にも安心され、余裕を持って診療を進めていくことができるため、歯科技工士に急いで製作をお願いしなくとも済みます。
今回精密印象を行いましたが、次回試適は年明けなので1ヶ月以上。
その間、技工士は焦らずに集中して、患者様のために仕事に取り組む事ができます。
仮義歯をしっかりと製作することが、最終的な成功に繋がると思うので、Weber dental labor 、そしてIPSG認定技工所では、最終義歯同様に、クオリティーを高めて製作したいと思います(^_<)-☆
試適時の患者様の表情がとても楽しみにです!
また、追ってご報告させていただきます♪
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