上顎の金属床、口を開いた時に見えませんか?
こんにちは。
Weber dental labor 稲葉由里子です。
今日は、Weber dental laborの詩織ちゃんが製作した、上顎レジリエンツテレスコープの試適がありました。
「上顎の部分をピンク色にできないでしょうか?口を開けた時に金属が見えてしまうか心配です。」
とお願いされました。
このように、模型で見ると、金属部分が目立つように感じます。
しかし、口の中に入るとまず見えることはありません。
患者様には、
「口の中から光を放たない限り、口蓋は見えることはないのでご安心ください。」とお伝えします。
実際に、試適を行い口元を鏡でご覧いただきました。
すると、口蓋のコバルトクロムはピンク色の床よりも、目立たず、暗いので気づかれることがないことをご確認いただき、患者様にも納得していただきました。
総義歯においては、イボカップシステムによりレジン床で十分な強度を保つことができますが、レジリエンツテレスコープにおいては、外冠があるため、床で補強しておかないと破折してしまう恐れがあります。
口蓋の床をとってしまうと、外冠で強度を保たなければならないので、歯の形に制限がでてしまいます。
以上のような理由を患者様に十分説明し、納得されてから次のステップへ進みましょう。
完成してからでは、調整できないこともあるので、試適時には、一つ一つ患者様にご説明しながら行うことも重要ですね!
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