立ち合い技工についてお願いしたい事
こんにちは。
Weber dental labor 稲葉由里子です。
テレスコープ技工において、歯科医師と歯科技工士の連携は大変重要であることは言うまでもありません。
患者様の治療は、歯科医師と技工士が半分ずつ担っています。
もちろん歯科衛生士のサポートがなければ、治療を行う事はできないので、3分の1ずつ担っているということなのでしょうね。
その上で、実際に義歯を製作する歯科技工士が患者様の口元を確認すること、立ち合い技工は非常に重要となります。
患者様も、実際に作ってくれる技工士が立ち合いしてくれると大変喜んでくださいます。
自分の歯のために、沢山の人が関わりオーダーメイドで製作される事を知っていただけるからです。
微妙な口元の張り、歯の見え方など、直接希望を聞く事ができるため、患者様の理想像を引出す事ができます。
もちろん、適合やバイトが、模型上と実際の口腔内で一致してるかどうか実際に見る事ができるので、お互いのチェックバックを確認できます。
歯の色や形も実際に製作する技工士が選んだ方が良い結果が得られます。
試適時のバイトのずれ、咬合高径を1ミリ下げたい。
など、その場で技工士が排列ができるのも大きなメリットの1つです。
その場で行えば、患者様にもう一度来院していただく必要も省く事ができ、精度も高められ、良い結果に繋がります。
先生方にお願いさせて頂きたい事があります。
立ち合い技工を依頼された場合、事前に患者様の予約の確認をしていただきたいということです。
実は、私にも本当に反省した経験があります。
あきる野市にラボがある、田嶋さんが立ち会ってくださった時、たまたま患者様がキャンセルをされてしまったのです。
片道2時間….
前日、せめて当日の早い時間に確認をしておけば、こんな事態にはならなかったのに。
私はなんて失礼な事をしてしまったのだろう。
仕事が終わらなくて、夜中迄仕事をしている技工士の時間は大変貴重です。
心から反省しました。
交通時間以外にも、技工士は立ち合いをする際、汚れやすい職場環境なので、身なりを整えて歯科医院に現れます。
Weber dental labor では立ち合い技工を、1時間1万5千円とし、その後時間ごとに5千円いただいております。(交通費別途)
IPSG認定技工所においても、ほぼ同額かと思います。
もしかしたら、高いと思われる先生、自分の技工物なのだから立ち合いするのは当然だと思われる先生もいらっしゃると思います。
しかし、大切な時間ですのでお願いしたいと思います。
立ち合いをすることで、仕上がりや患者様の満足度は確実に上がります。
特に初めてトライするテレスコープシステムや総義歯であるのなら、歯科技工士が立ち合いをしてくれると、尚更心強く感じると思いますので、ぜひおすすめしたいと思います♪
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