これからの歯科技工の将来について思う事
こんにちは。
Weber dental labor 稲葉由里子です♪
先日のドイツ訪問で、ハンブルグのOrgan Dental technology に、パソコンの充電器を忘れてしまい・・・
ちなみにこちらが、その時のブログです。
わざわざ、可児さんが届けてくださいました。(沢山のお土産付きで。)
可児さんは、マイスター大川友成さんと一緒に仕事をされている歯科技工士の先生で、講演会があり来日され、とても忙しい合間を縫ってお会いすることができました。
お届けいただくまで、ドイツで買った一回り大きな充電器を、日本用にプラグで変換して使っているという、よくわからない不便な状態だったので助かりました!笑
せっかくなので、お食事を。
マンダリンオリエンタルの『空』
落ち着いた雰囲気で、大切なゲストがいらっしゃった時に利用します。
あまりにも話しが弾みすぎて、ランチタイムが過ぎてしまう程でした。笑
お食事の後、Weber dental labor にも遊びに来てくださいました♪
先日の大切な講演内容の一部を私にもプレゼンテーションしてくださいました。
お食事をしながら、私が先日ドイツのヨーロッパ補綴学会で感じた事・・・
すべてがあまりにもデジタル化しているので、今後の歯科技工士の行方はどのようになっていくのかというテーマについて、とてもわかりやすくお話をしてくださいました。
CAD/CAMは大変素晴らしい技術であり、ジルコニアのクオリティーもどんどん進化しています。
今こそ、しっかりと知識を持ち、細やかな咬合の理論を持ち、その技術を活かすことができるのは歯科技工士だと思います。
CAD/CAMという素晴らしい技術により出来上がった技工物を、患者様の一部として息を吹きかけることができるのは、私達歯科医師、歯科技工士です。
患者様によって、顎関節の状態は異なります。
矢状顆路角、側方顆路角を咬合器で再現し、ABCコンタクトを付与し、三角隆線、窩、副隆線など咬合面の8要素を患者様の状態により付与するような、付加価値は、人間の手でしか行う事はできません。
特にジルコニアにおいては、とても固いので、顎関節の誘導は注意が必要だということは、私達の知識に問われる事が多いかと思います。
今後、日本の歯科技工界は、二極化するのではと可児さんもおっしゃっていました。
中国やフィリピンへの安い技工物は、どう頑張っても精度はだせないですし、何よりも気持が籠っていません。
私達、歯科医師、歯科技工士は患者様の喜び、笑顔のために一生懸命頑張っています。
患者様と一度も対面せず、模型だけのやり取りの仕事は、やはりどうしても信頼することができないですし、思い入れがありません。
自分や家族、大切な人の口の中に入れたいかどうかが常に基準となると思います。
テレスコープシステムの内冠をジルコニアで行うケースは、ドイツでは沢山行われています。
ダイアモンドによる研磨のシステムなどを見させて頂き感激しました!
外冠は、コバルトクロムやガルバノなどで製作されます。
他にも沢山の症例を見せていただきました。
今迄、ずっと口元で悩んで来た患者様の悩みを解決するだけではなく、美しくなることで、人生を積極的に謳歌することができるのです。
歯科技工士の仕事は、本当に素晴らしい。
そうそう。
Weber dental laborに置いてある、こちらの機械。
一体どうやって使うのかわからなかったので、見て頂きました。
一言で言うと、宝の持ち腐れ。
笑。
Organ Dental technologyでは、このように大活躍している機械でした。
歯科技工士の模型作りの時間を短縮させ、精度も保つ事ができます。
日本では、模型作りの評価がとても低く、コストがかかるのでなかなか広まっていませんが、歯科技工士の時間短縮には必須な道具だとおっしゃっていました。
実は・・・
Weber dental labor の2人のタイムカードを見てみたら、毎日終電近くまで仕事をしているのです。
「はやく帰ってね。」
という言葉は、現場を理解していない私の無知さだったことに気付きました。
ドイツ並みにお仕事をしていただくためにも、道具や機械にお願いすることは大事だと思います。
明日、早速業者さんに問い合わせをし、必要な物を取り寄せ、使い方を教えて頂こうと思います。
どうにかして、時間が短縮できるように。
というのが、今後のWeber dental labor の課題かもしれません。
私も、もっと技工を勉強し、最先端の技術に頑張って触れていきたいと思います。
色々な事に気付かせていただき、可児さん、本当にありがとう!
また、大川さん、可児さんに逢いにハンブルグに行きますね(^_<)-☆
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