ガミースマイル、歯肉が目立つ方への義歯の対応〜その2〜
こんにちは。
Weber dental labor 稲葉由里子です。
に引き続き、歯肉部分を修正し本日セットとなりました。
技工を担当してくださったのは、田島デンタルラボラトリーの田島慶二さんです。
患者様は、前歯部の叢生に加えて、オーバージェットが1センチ以上もあるとても難しいケースでした。
前回仕上げてくださった義歯はこちらです。
平均的な歯冠長で、歯肉部分には床を付与しました。
しかし。
実際に口の中に入れてみると・・・
患者様はもともと唇が上に持ち上がりやすく、歯肉が見えやすいガミースマイルがあったため、思いっきり笑っていただくと床縁が見えてしまいました。
そこで、田島さんと相談をし、歯冠長は伸ばして歯肉部分の床は取ってしまいました。
歯頸部を暗くしておくと、光が当たった時は白い部分が浮き立ち不自然に見せないためです。
デンタルイリュージョンですね^_−☆
素晴らしい。
田島さんとドキドキしながら、試適をしたところ・・・
前回よりもずっといい!!
思いっきり笑っていただいてこのぐらいです。
遠目だと、わからないと思います。
より一層審美的に美しくなるために、ボトックスをすすめさせていただきました。
笑った時に唇が上に持ち上がらないようにするためです。
斜め上からの口元、綺麗だと思います。
さて、全顎のリーゲルテレスコープのセット方法は、外冠にたっぷりとワセリンかココアバターを塗布します。
リーゲルレバーの部位にも忘れずにたっぷりと塗ってください。
内冠を合着用セメントでセット。
そして、すぐに外冠を入れて、必ず鍵を閉めてくださいね。
ボトックスをお願いした後の口元も楽しみです。
患者様にもとても喜んでいただきました。
何より、一生懸命製作してくださった田島さん、本当にありがとうございました!
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