総義歯試適のチェックポイント〜その2〜

こんにちは。

Weber dental labor 稲葉由里子です。

総義歯試適のチェックポイント〜その1〜

に引き続きます。

今回は、改めてご家族の方にもいらしていただき、口元を見ていただきました。

先生と患者様が納得して完成まで進んだとしても、ご家族やお友達からネガティブな言葉をかけられると、自信を失ってしまいます。

口腔内のチェックも重要ですが、患者様の心のチェックもとても大切です。

自信を持っていただくためにはどのような事に気をつけたほうが良いでしょうか。

正面から自然で良いです。

とお伝えするよりも、もう少し具体的に・・・

「口角が上がりましたね。」

「横顔がとても綺麗です。」

という二言は、素直に喜んでいただけます。

試適の時、よく声をかけて差し上げると良いと思います^ ^

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下顎の天然歯列の形態は頬側は頬筋の力、舌側は舌の力のバランスの取れたところに形成されます。

ボーダーは十分な厚みを持って、左右が対象になっているかどうか。

口の中は左右がほぼ同じ形態なので、義歯も左右が対象です。

辺縁は全体に丸みをもっているかどうか。

シャープな辺縁だと、食い込んで痛くなってしまいますね。

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下顎は骨吸収が大きく、安定しにくいのですが、辺縁封鎖ができていれば吸着します。

義歯を抑え、唇を上にあげた時に小帯の位置をチェックし、口を開いた時に持ち上がらないかどうか確認します。

舌棚、サブリンガルルームの形態は舌を前方に出していただき浮き上がってこないかどうかもよく見ておきましょう。

発音のチェックもしますが、声がけをしていると、お返事いただけるので大体問題がないことがわかります。

「さしすせそ」

「桜の花がさきました」

に加え、1~10まで発音していただき、確認すると良いと思います。

全てクリアーし、患者様のご家族の方にも自然だとおっしゃっていただきました。

今回も、技工士の小平先生が立ち会ってくださいました。

「この義歯は、世界で最高の素材と道具を使って製作しているんですよ!」

と患者様に声をかけてくださいました。

こんな言葉も、嬉しいものです。

次回は、いよいよ完成です^_−☆

小平先生、よろしくお願いします!

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