高齢者の総義歯について

こんにちは。

Weber dental labor 稲葉由里子です。

今日は、高齢者の方に適応する義歯についてお伝えしたいと思います。

高齢者の方は、誤嚥性肺炎、局所麻酔の使用量の限界。カンジダや口腔乾燥症など様々な事を考え、治療を行う必要があります。

歯科医学は保存、補綴、矯正、口腔外科等に細分化され、人間を細分化して考えてしまいがちですが、高齢者の場合には一人の人間として総合的に見なければいけないと感じます。

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患者様は、84歳女性。

認知症があり、新しい義歯に適応するのが難しいと思ったので、まずは仮義歯を製作して慣れて頂くことからはじめました。

診療台から降りてしまう事もしばしばあり、長時間の治療にも絶えられません。

以前の義歯はとても小さく食べ物が詰まり、痛みもあるためご家族の方がとても気にしていらっしゃいました。

最初は舌小帯の部分に「穴が開いていて嫌だ」

とおっしゃいましたが、時間をかけてゆっくり慣れて頂きました。

そして、同時進行で本義歯を製作、完成したのがこちらです。

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1本ボールインプラントが入っていましたが、そのまま利用して粘膜維持の総義歯となりました。

一時でも義歯を外しておくと、「入れ歯がない」

とおっしゃり、入れ歯を入れておく状態が自然となっている事がわかりました。

その後、娘さんがおっしゃっていたのですが、寝る時に義歯をはめて寝るのと、外して寝るのではあきらかに次の日の行動が違うというのです。

義歯を装着して就寝した方が、目が開き、しっかりと行動できるのだそうです。

仮義歯に慣れて頂いていたので、本義歯への移行はとてもスムーズでした。

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高齢者や認知症の患者様に限らず、すべての方に仮義歯を作りシュミレーションをしておくことは大切です。

最終義歯の審美性も高められますし、慣れて頂く事もできます。

Weber dental labor でも、仮義歯の製作から患者様に携わりたいと思っておりますので、ぜひご相談頂きたいと思います♪

写真の義歯ブラシは、スイスparo社のものです。

デザインもお洒落なので、患者様に差し上げると喜んで頂けます。

おすすめです!

paroクリニックデンチャーブラシ

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