総義歯のスタディーモデルの印象にオススメのトレー

こんにちは。

Weber dental labor 稲葉由里子です。

今日は、総義歯のスタディーモデルの印象にオススメのトレーをご紹介させていただきたいと思います☆彡

こちらの道具にお任せすれば、苦労なく、大変良い印象を採ることができます╰(*´︶`*)╯♡

Ivoclar社から販売している、Accu-Trays

価格は、7万円ほどですが、1セットあれば、ずっと長く使っていただけるので十分元は取れるでしょう。

総義歯の印象で先生方が気をつけているのは、歯槽堤の印象だと思います。

しかし、義歯の吸着に大きく関わるのは、歯肉頬移行部の最深部です。

上下顎同時印象を行う際のトレーを製作するために、ボーダーの印象が非常に重要になります。

下顎は、サブリンガルルームを意識的に印象できる優れたトレーです。

このAccu-Trayを用いて、アルジネートによる一次印象後、正確に記録したい頬棚、サブリンガルルームを一層削り、緩めのアルジネートでウォッシュ、二次印象を行います。

詳しくは、IPSG「総義歯ライブ実習コース」により学ぶことができます。

患者様の顎の大きさにより、トレーを選んでいただきます。

スタディーモデルの印象は、翼突口蓋縫線が伸びないように、口は必ず閉じて印象します。

そうすることで、臼歯部もしっかりとボーダーを採ることができます。

ハーミュラーノッチの印象は辺縁封鎖するため、確実にとらなければいけないポイント。

Accu-Trayは、採りたい場所までトレーがしっかり包み込みます☆

下顎においては、レトロモラーパッドは唯一、下顎で変化のない部位です。

ここを抑えておかないと、義歯が沈下してしまうので、しっかりと印象を採っておく必要があります。

そして、シュトラックデンチャーの1番の特徴である、サブリンガルルームを意識的に印象することができる優れもの。

このようにして、印象した模型は、しっかりとボーダーの厚みを確保することができ、上下顎同時印象に進むことができます。

ボーダーが非常に鋭利になった印象を目にすることもありますが、患者様、刺さったらとても痛いです。

義歯に尖っているところはあってはなりません。

全て丸みを出すように、印象材も流れるように意識し、精密印象用のトレーを製作します。

そのためには、Accu-Trayが活躍してくれます。

ボーダーが短い場合、最終印象でも短くなってしまう可能性があるので要注意です。

顧問の稲葉繁先生が、当時カナダの会社で販売されていたAccu-Tray をIvoclarに紹介させていただいたことから、Ivoclarのデンチャーシステムに使われるようになったそうです。

こちらの年代物Accu-Trayも健在です♪

ということで。

先生方もぜひお使いになってください。

驚くほどの効果が得られると思います☆彡

大事なのは、ボーダーです。

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